二人以上のお子さんを育てているお母さんは
すべての子ども達に平等に与えられているか、気になることはありませんか。
兄弟で違いがあった時に
「自分の接し方のせいかな」「生まれ順のせいで我慢をさせてしまったからかな」と
考えてしまうことはありませんか?

私は定期的にあるよ
考えても答えはわからないから、この悩みは消えないね…
最近、中室牧子さんの『科学的根拠で子育て』という本を読み
「第一子は第二子よりもデキが良い」という研究結果を目にしました。
わがやの第二子である次女のために、
私ができることを自分なりに考えましたので、シェアします。
同じように考えてしまうお母さんの気持ちが
楽になるヒントがあれば良いなと思っています。
中室牧子さんの『科学的根拠で子育て』を読んで。

「親は子育てに時間を割くべきなのか」
「別学と共学、どちらがいいのか?」
など、とても興味深い内容がたくさんで読み応えのある書籍でした。
その中でも、特に気持ちを揺さぶられた内容を次に紹介します。
『科学的根拠で子育て』によると「第一子は第二子よりもデキが良い」
第一子も第二子も、どちらも大切な子どもなので
こんな言葉を目にすると、胸がきゅっとなります。
同著には、下記のような研究結果が紹介されていました。
- 生まれ順があとの子どもほど、将来の学歴が低くなる
- 生まれ順があとの子どもほど、犯罪で逮捕される確率が上がる(男同士の兄弟のペアに顕著)
- 長男よりも次男の方が停学率、欠席率が高い
- 生まれ順があとの子どもほど、フルタイムで雇用される確率が低く、収入も低くなる
- 親自身が第一子だった場合、その子どもも学歴が高くなる(特に母親が第一子で、子が女子)

複数の国のデータを用いた研究でも
似た結果が出ているんだって!
なぜ、第一子の方が有利になるのかは
まだはっきりとわかっていないそうです。
同著の中でいくつか仮説が挙げられていますが、私が一番気になった仮説をご紹介します。
第一子が有利な理由。仮説:親の時間投資に差があるから
「親の時間投資」に差があるという仮説です。
子どもが一人から二人に増えると
物理的に子ども一人あたりに割ける時間は減ってしまいますね。
第1子と第2子が同じ年齢のときの親の時間投資に差があるかどうかを計算してみると、第1子のほうが平均して1日あたり20~25分も親と長く過ごしていることがわかっています。これを4~13歳の期間に換算すると、第1子と第2子のあいだでは、親と過ごす時間が2200時間近くも異なることになります。
中室牧子『科学的根拠で子育て』より引用
これを読んで、さらに胸がきゅっとしました。
長女が4歳の時にしてあげていたことを
いま4歳の次女にしてあげられていないと感じることが度々あったからです。
(詳しくは後述します)

同著では、時間の「量」だけでなく、「質」の格差にも言及されていたよ
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姉妹を育てる筆者が思ったこと

たまたまかもしれませんが、うちの姉妹は
長女の方が歩くのも早く、言葉も早く、性格もきちんとしていて、情緒も安定している
と普段から夫婦でも話しています。

幼少期の発達の速さは気にしていないよ
性格だって人それぞれだしね!
ただ、次女ナミは怒りっぽい…
それが生まれつきの性格なのか環境によるものなのか考えてしまうよ
例えば、長女の時は子どもにおおらかに接していたのに
次女の時は二人育児が大変で、普段から怒りっぽく接していたかもしれません。
ナミの怒りっぽさが環境によるものであるならば
母親である私の接し方は、彼女たちに大きな影響を与えるので
何かを変えていかなければなりません。
姉妹間の違いはどこから?「個体差」も無視できない
最近知人から聞いた猫と犬の話が、ヒントになりそうなのでご紹介します。
猫は一度に4~8匹の赤ちゃんを産むそうですが、その中でも
器量が良く運動神経も発達した子猫と
猫じゃらしを追っかける遊びについていけないボサッとした子猫がいるそうです。
犬のブリーダーさんが、生まれた子犬たちをお世話していて離乳食を与える段階にきました。
複数いる子犬たちを同じように育ててきて、同じように離乳食を与えるのですが
一匹だけお腹を壊してしまう体の弱い子がいるそうです。
猫や犬でさえ、これほど兄弟間で生物的な優劣が生まれつきあるのなら
人間の子ども達にも差があって当たり前ですよね。
この話を聞いて、必要以上に姉妹間の違いを
母親である自分のせいだと考えないようにしようと感じました。
考えても、答えはわからないし、ね。
筆者が長女と次女に接する際に生じた差
とはいっても
客観的に、長女にはして、次女にはしてあげられなかったことは何か考えてみます。
考えることで、日々の子育てに活かしたい。
思いつくものを挙げてみます。
- 抱っこしてと言われた時に、長女がいてできない時があった(長女はいつも抱っこできた)
- 休日に遊びに行く場所は、次女の希望が通らないことも多い
- お昼寝したくても、長女の用事で連れ回さなければいけない時もあった
- 小学校までに長女は習い事をいくつも経験したが、次女は一つもやっていない(時間的問題)
まだあと10個は挙げられますが、このへんで。
第二子にもメリットがある。生まれ順を気にすることに意味はあるのか。
でも、悪いことばかりでもないと思っています。
ナミが第二子であることで、下記のようなメリットも受けてきているはずです。
- 初回の妊娠出産を経て、母体も健康意識があがっているため、第二子の方が丈夫なことが多い
- 生まれた時から上に姉がいるので、母親が忙しい時でも姉に遊んでもらえる
- 姉と過ごす時間も長いので、母親への心理的依存が長女よりも小さい
- 姉と遊んだりケンカする経験があるから、集団に入った時にお友達とすぐ仲良くなれる

第一子にも第二子にもそれぞれメリットがあり、デメリットがあるよね
じゃあ、比べることに意味はあるのかな?
私が大事に育てているウリとナミは、
それぞれに得意なことと苦手なことがあります。
当たり前ですよね。違う人間なのだから。

酸味のあるミカンと、甘いバナナを比べることと同じだね
同じフルーツでもそれぞれ違うんだから、比べること自体がナンセンス!
生まれ順が下の子ほど、親と過ごす時間が短くなるのは事実なようです。
が、その事実を意識しながら第二子以降の子どもに日々関わっていけば
良い方向へ向かっていく気がします。
だいじょうぶ、だいじょうぶ!!
私が第二子のためにやると決めたこと

考えるだけでなく、実践します。
私になにができるかな?
お姉ちゃんがいない間は、家事をやらず一緒に遊ぶ
ナミが産まれてから今日まで4年半、
ナミと二人きりの時間はどれくらいあったかな。
今ナミと2人きりで過ごせるのは、
- ウリが小学校へ行ってから、ナミの幼稚園までの約1時間
- 週4日、ナミの方が早く降園するので、ウリのお迎えまでの20分(ほぼ移動時間)

もっとあると思ってたよ
移動時間を除くと、ゆっくりふたりで過ごせるのは毎日1時間もないんだね…
放課後の過ごし方も

ねーねの宿題をみてあげないといけないから、ナミは待っててね。
と、ナミには一人で時間をつぶしてもらっていました。

ナミも幼稚園がんばったからかまってほしいよ…
これからは次女ナミとの時間を意識的に増やしていきたいです。
とりあえずウリが登校してから、ナミの幼稚園までの約1時間、ここに全力集中します。
明日は「一緒に遊ぼう」と誘ってみよう。
どんなふうに過ごすと楽しいかな?
いい考えが見つかったら報告します!
手を止めて、目を見て話を聞くこと
これは子育ての基本ですが
ナミに声をかけられたら手を止めて、目を見て話を聞きます。(ウリも)
私は一人で、子どもは二人なので
それぞれと過ごす一対一の時間は、限られてしまいます。
なので、日々の何でもない時間の質を上げていきます。

子がうれしくなって→私もうれしくなる→私が幸せだと、パパも家族も幸せだね
まとめ:第二子と2人だけで過ごせる時間を大切にし、日々の時間の質も上げていこう

中室牧子さんの『科学的根拠で子育て』によると
「第一子は第二子よりもデキが良い」と
信頼できる研究結果をエビデンスと共に記されています。

第一子が有利になる原因として、親の時間投資に差があるから
という仮説も挙げられていたね
私自身、長女にしてあげて次女にしてあげられなかったことは
たくさん思いつきます。
質の高い時間を一緒に過ごせたかという問いにも
長女と比べると次女の時は自信がありません。(愛情に変わりはないのだよ)
その代わり、上に長女がいることで、次女は幸せだな
と感じることもたくさん思いつきます。
二人育児をしていると、親は自分の持っているリソースを平等に2人に注ごうとしますね。
すると生涯を通して、あとに生まれた方は
親と過ごす時間や、親から受けるアテンションは少なくなってしまうのは必然ですね。
もう、これはしょうがない。
この事実を踏まえて私にできることは、
第二子と2人で過ごせる時間を大切にし、日々の時間の質も上げていくこと。
そして、これからも時間的投資、金銭的投資どちらも
長女にしてあげたことは、次女にも同じようにしてあげること。
ふたりとも大事に大事に育てていきたいです。
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