子どものお年玉はどうするのが1番良いか
毎年悩んでいる親御さんは多いのではないでしょうか?
わがやの場合、一部を投資させ、翌年投資金額の10%(配当)を渡してあげることにしています。
このやり方は、厚切りジェイソンさんが著書『お金の増やし方』で紹介していたやりかたを
少しわがや流にアレンジしたものです。

子どもの金融教育のために良いなあ…!うちでも似たようなことをやろう!
このやり方を始めてからまだ2年目ですが
1年生のウリは「投資でお金が増えること」を実感したようで
お年玉を投資することに積極的になりました。
このやり方を取り入れると
- 幼い頃から投資の仕組みを肌で実感できるため、投資が身近になり、正しい金融知識を無理なく身に着けられる
- 親も、毎年お年玉の無駄遣いを気にすることなく、子どもの主体性に任せることができ、イライラが減る
と筆者マヨは考えます。
少しでも皆さんの参考になればと思い、まとめました。
我が家のやり方:一部使い、一部投資させる
一例として、詳しくわがやのやり方をご紹介しますね。
①全てのお年玉が揃ったら、いくら使うのか、いくら投資するのか、本人に決めさせる
お正月にもらったお年玉の金額を子ども達と一緒に数え
本人にいくら貯金させるのかを決めさせます。
ポイントは本人に決めさせることです。
兄弟によっては、ひとりはしっかり投資するけれど
もうひとりは全く投資しない性格の場合もあるかもしれません。
投資しなかった方は、翌年の元旦にもらえる額が兄弟と比べて少なくなります。
それも良い勉強になるでしょう。

ちなみに、わがやの場合、長女ウリの方が欲しい物を我慢して投資に回す性格です♪
②本人が使うと決めた分は、自由に使わせる

将来を見据えて、貯金や投資をすることも大切な金融教育ですが
自分の楽しみのためにお金を使うことも、大切な金融教育だと考えています。

人生はお金を貯めるゲームではないもんね!
貯蓄と投資で、死ぬときに一番お金持ちになっていたとして、後悔しないかな?
子ども達に「お金を使う経験」をさせてあげたいため
おもちゃ屋さんへ連れて行ってあげました。
(実際に子どもたちが購入したもの。詳細はこちらの記事へ♩): 子どものお年玉どうしてる?わがやの場合は投資!
持ってきたお年玉の範囲内で何でも買って良いよ♪
と言った時の、子ども達の興奮具合、目の輝きには驚きました!
子どもなりに「自由」にわくわく興奮していたのかな。

あれが欲しいという欲望、お金による全能感。必ずしも否定されるべきものではなく、将来、それらを働くモチベーションにできたら、自分にとってプラスになりますね。
気を付けていることは、子どもがどんなものを選んでも文句を言わないことです。
1日で飽きてしまうおもちゃが、
色々なことを子どもに教えてくれるかもしれません。
③投資する分は、子の証券口座で投資する。金額は忘れないようにメモしておく
わがやでは、長女ウリと次女ナミの名義でそれぞれ証券口座を作っています。
子どもが投資すると決めた額を、各自の証券口座で運用してあげます。
少額ですが、良い投資信託を購入し、長期保有すれば元本を増やしてあげることができます。
お金の価値がわかる年齢になったら

元本はいくらで、これだけ増えたんだよ

株価が落ちている時には、これだけ元本は減るよ。でも長期保有すれば大丈夫だよ
と教えてあげたいです。
ポイントは、今年投資した金額をメモしておくことです。
翌元旦に増やして、渡してあげなくてはいけないので♩
④翌元旦、投資金額の10%(配当)を現金であげる(その年のお年玉は、別途あげる)
昨年の元旦に投資した金額はメモしてあるので
その金額の10%を現金であげます。
(例えば、10,000円投資したなら、翌年、1,000円あげます。)
加えて、本来渡す予定だったお年玉は、お年玉袋に入れて
ちゃんと渡してあげます。
わがやは、毎月おこづかいをあげていないのですが
もし毎月それなりの金額をおこづかいであげているご家庭の場合
利回りを少しさげるなど、調節しても良いかもしれません。

10%という数字は、子どもなのでおまけで相場より良い利回りになっています。
(長期保有前提のインデックス投資の場合、本来は5~7%が相場です。)
子どもなので、おまけ~♩
お金を証券口座に入れっぱなしで、増えてる数字をパソコンで眺めるだけでは
長期投資で増えるという実感は、子どもにはまだ難しいかもしれなません。
投資したら増えるんだよということをわかりやすくしたいので
こういうやり方にしています。
増えたお金を1年間かけて計画的に使っていく練習にもなればいいな。
貯金ではなく投資をさせる理由、ねらい
投資の仕組みを無理なく理解してほしい
投資を身近に感じてもらいたい。
そして、1番理解してほしいのは
①お金は時間を味方につければ増やすことができる(複利の力)
②株価が大暴落しても、長期保有すればいつか株価はあがることを理解してほしい(インデックス投資で優良ファンドを購入していることが前提)
上記2点です。
この2点は、とても大切なことですが
実際に経験しないと本当の意味で腹落ちしないと思います。

ウリとナミが大人になってから、養っている子どもがいる時に、株の大暴落がおきて、心配で眠れない夜を過ごすなんてことにはなってほしくないな。正しい理解で、投資との適切な心理的距離がとれる大人になってほしい。
まだ失敗できる子どものうちに
投資の良いところも、リスクも、一緒に味わって、学ばせてあげたいです。
大人になったら投資を早く始めてほしいから、その種まき。
長期インデックス投資は
早く投資を始めて、運用期間を長くとればとるほどリターンが大きくなります。
なので、「子どもたちにお金で苦労してほしくない」という親心から
投資を早く始めてほしいと考えています。
有名な「ジャックとジルのお話」はご存じですか?
ジャックは18歳から働き始めて、毎年50万円ずつ積み立て投資を始めました。
そして、8年間だけ積み立て投資を続けて、あとは追加でお金を入れずに放置。
合計投資額は400万円です。
姉のジルは、医大に進学し26歳から働き始め、毎年50万円ずつ積み立て投資を始めました。
40年間、65歳まで積み立て投資を継続し、合計投資金額は2,000万円となりました。
ジャックとジルは全く同じ投資商品に投資しています。
65歳時点でより多くお金を持っているのはどちらでしょうか?
(仮にS&P500に投資し、年利10%を想定すると…)
結果は、ジャック:2億5878万円、ジル:2億2,129万円です。
投資元本を比べると信じがたい結果ですが、
時間を味方につけるとこれだけ差ができます。
ちなみに、筆者マヨが投資を始めたのは29才の時です。

ジルよりも遅い…。もっと早く知りたかったな…。なーんて。
大人になってから、投資をするかしないかはウリとナミに任せますが
彼女たちに「投資」という選択肢を与えておきたいという親心です。
元本を増やせば増やすほど、翌年のリターンが大きくなることに自分で気づいてほしい
上記の運用期間に加えて、
長期インデックス投資でリターンを増やすためにはもう一つ大きな要素があります
それは元本を増やせば増やすほどリターンが大きくなるということです。
なので、大きくなって頭が良くなってきたら
元旦に投資する額を増やせば増やすほど、翌年にもらえるお金が増える
ということに
自分で気が付くかもしれません。
さらにいえば、
投資で増えたお金を使わずにどんどん投資に回していけば、さらに増えるスピードは加速していく
ことに気づき、運用額を自らどんどん増やしていくかもしれません。

金利が金利を生んで利益が膨らんでいくことに、自ら気づく。つまり複利の力を自分で発見できるということだね!
自ら気づいて欲しいな、気づくかなあ…。笑
楽しみを先送りすることで、得られるものがあるということを学んでほしい
突然ですが、
「マシュマロ実験」という幼児を対象とした実験を知っていますか?

4歳~6歳の子ども達に、「目の前のマシュマロを15分間食べずに我慢すれば、もう一つもらえるよ」と説明して、大人たちは退出し、子どもたちの行動を観察しました。
途中で食べてしまう子、マシュマロをちらちら見ながら必死に我慢する子など、色々な子がいたそうです。
結果、約3分の1の子どもが我慢でき、その後の追跡調査で、我慢できた子達(自制心が高い子達)は学業成績が高く、社会的成功を収める確率が高い傾向があると示されました。
「未来に大きなリターンを得るために、今の楽しみを我慢する」
という点で、投資にも共通点があります。

今使えるお金を我慢して投資に回すことで、将来大きなリターンを得ることができるいう話だね!逆に言えば、いま自制できない人は、大きなリターンは得られないということか…。
これは、別に投資で学ばなくても良いのですが
一つの成功体験を積むことができるし、
例えば受験勉強の時に
「投資と同じように、今遊びたい気持ちを我慢して頑張れば
あとになってから大きなリターンを得ることができる」
と子どもが自然に考えられるようになればいいなあ…と思っています。
このやり方を2年間実践!子ども達の反応は良好!
長女ウリ(小1)の場合
ウリは、「投資をすると翌年に増えた分がもらえる」という仕組みを理解して
少しでも多くのお金を投資に回そうとし始めました。
おもちゃ屋さんでは、
本当に欲しいものなのか…と自分に問いかけていました。

ウリは普段からよく考えて行動するタイプです。正解を探して、いい子ちゃんになってしまうことも多いので、のびのび心の赴くままに動いていいんだよ、と思うこともあります。
お年玉を持ってお買い物に行った時、
欲しいものが2つあったのですが
「投資するから…」
と言って1つしか買わずに我慢して帰ってきました。
お年玉をたくさん投資したいようです。
何を買ったのかは別で記事にするのでぜひ読んでくださいね♩
次女ナミ(年少)の場合
ナミはまだ投資の仕組みはわかっていないようですが
「トウシする!」
と言って、ノリノリでお年玉の一部を預けてくれました。
なんとなくだけど増えることがわかっているようです。
とりあえず参加してくれているので
これからゆっくり教えてあげようと思います。
まとめ
わがやでは
お年玉の一部を投資させ、翌年投資金額の10%(配当)を渡してあげることにしています。
具体的な方法は、下記の通りです。
- 全てのお年玉が揃ったら、いくら使うのか、いくら投資するのか、本人に決めさせる
- 本人が使うと決めた分は、自由に使わせる
- 投資する分は、子の証券口座で投資する。金額は忘れないようにメモしておく
- 翌元旦、投資金額の10%(配当)を現金であげる(その年のお年玉は、別途あげる)
なぜこのやり方を採用しているかというと
実践を通して正しい金融知識を身につけてほしいからです。
具体的には、下記のようなことです。
- 投資の仕組みを無理なく理解してほしい
- 大人になったら投資を早く始めてほしいから、その種まき。
- 元本を増やせば増やすほど、翌年のリターンが大きくなることに自分で気づいてほしい
- 楽しみを先送りすることで、得られるものがあるということを学んでほしい
2年間実践してみた子ども達の反応は良好です。
- 長女ウリ:「投資をすると翌年に増えて返ってくる」という仕組みを理解して、少しでも多くのお金を投資に回そうとし始めました。
- 次女ナミ:まだ投資の仕組みはわかっていないようですが、ノリノリ。
将来、適切なタイミングで
子どもたちの証券口座に入っているお金はプレゼントしてあげようと思います。
投資の正しい知識が
将来、子どもたちの資産形成時に役立ちますように。
生涯を通して
「投資」が子どもたちの良い相棒になりますように。
そんな親心から行っているわがやの取り組みでした。